コラム

オンコロの可知です。
オンコロへの治験の問い合わせが1000人超えました。この中で治験に参加できた方は5%位だろうと考えています。がん種ごとだと、乳がんの方からの問い合わせが圧倒的に多い(150人程度)ですが、参加と考えると悪性胸膜中皮腫なんかが多いです(問い合わせ自体も100人程度おります)。

何故、希少がんの方が多いのか。これには原因があります。

1つに「多くの治験を取り扱っていること」。中皮腫は未治療から既治療の方まで、参加できるため、多くの人がどちらかにあてはまる訳です。一方、乳がんは術後補助化学療法後や未治療の方を対象としている治験しかありません。

2つに「肺がんや乳がんでも、組織型や遺伝子変異やタンパク発現まで考えると、対照は多くはないこと」。例えば、肺がんでも扁平上皮非小細胞肺がんとなると、肺がん全体の約2~3割程度となりますし、乳がんもトリプルネガティブ乳がんも同じ程度の割合でしょうか。よって、実際の対象患者層はそこまで多くないです。

3つに「希少がんは治療が確立していないことが多いこと」。例えば、非小細胞肺がんのEGFR変異陽性患者ですと、イレッサやタルセバといった素晴らしい薬剤があり、治験の参加のメリットは見出しづらいです。希少がんは、エビデンスレベルが高い治療法が確立していない場合も少なくないです。

4つに「希少がんは情報が少なく、治験情報が埋もれづらい」。肺がんや乳がんなどは、多くの情報が発信されているため、治験情報が見つけづらいです。一方、希少がんは、情報自体が少ないため、治験情報も目に留まりやすいです。

1年前の今頃から徐々に問い合わせがあるようになり、約1000人の治験に興味のある患者さんと対話して初めて見えてきたことも沢山あります。こういった経験をサービスに消化していければと考えていますので、宜しくお願いします。

そういえば、昨日、ある人から「なんでオンコロのメルマガのコラムは可知だけが書いてるの?」と聞かれました。実はこのメルマガコラムは「よなよなエール」を参考にしています。

http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1603/17/news030.html

オンコロの裏側を少しずつ見せつつ、Webサイトの方では言及できないことを「自分なりの言葉」でお送りできればと思っていますので、これからも宜しくお願い致します。

がん情報サイト「オンコロ」責任者 可知健太


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