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60年の歳月

[公開日] 2019.12.11[最終更新日] 2019.12.11

「オンコロ」コンテンツ・マネジャーの柳澤です。

私は、日本肺癌学会の仕事にも関与しており、今回は、がん情報サイト「オンコロ」も制作に関わった、12月5日~7日にて大阪で開催された第60回日本肺癌学会学術集会(会長:光冨 徹哉先生)の60周年記念特別企画について紹介します。

これは、日本肺癌学会の学術集会が60回目(60周年)を迎えるにあたり、この60年間の肺がん領域における進歩についてアンケート・調査したものを、「会員に聞いた肺がん治療史ベスト10」として、12月6日(金)の特別企画として紹介されました。

がん情報サイト「オンコロ」では、この調査、及び当日の資料制作、運営にも関わり、とても感慨深いものになりました。

早速、結果から紹介すると。第10位~1位の結果は、以下のようになりました。

当日は、元NHKアナウンサーの松本和也さんの進行で、日本肺癌学会の理事長:弦間昭彦先生、本学術集会会長:光冨 徹哉先生、若手の医師を代表し、谷﨑 潤子先生、患者の立場から日本肺がん患者連絡会の理事長・長谷川 一男さんがコメントを追加する形で進行されました。

10位. 肺縮小手術の確立

9位. 支持療法の進歩

8位. シスプラチン(プラチナ製剤)の登場

7位. 気管支鏡検査

6位. 放射線治療の進歩

5位. ゲノム医療・NGS・プレシジョンメディシン

4位. CTの開発・導入

3位. 低侵襲手術の導入

2位. 免疫療法の発見・承認

1位. 遺伝子変異の発見・分子標的薬の登場

みなさんは、この順位を見てどう思われるでしょうか?

私は、製薬企業に勤務した頃から、医療者でも、患者でもない立場で、がん領域(肺がん領域)を見てきましたが、当時の肺がんは、治療効果の乏しいがん種の典型的な例でした。

肺がんに関わる医療者が置かれた環境はとても厳しいものであり、また、それ以上に肺がん患者さんやご家族の大変さんは想像以上に大変なものであったと思います。

第5位~1位については、当日、それぞれの領域に深くかかわった医療者のコメント、思い出についての動画も公開されました。

こちらは、早晩、日本肺癌学会のSNS等でも紹介されると思いますので、是非、ご覧頂ければ幸いです。

第60回日本肺癌学会学術集会については、その他のプログラムや話題についても、がん情報サイト「オンコロ」で取り上げてまいりますので、是非、ご覧頂ければ幸いです。

柳澤 昭浩

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