未治療の高リスク局所進行前立腺がんに対する術後療法としてのアパルタミド+アンドロゲン除去療法、再発抑制効果を示すAUA 2024


  • [公開日]2024.05.17
  • [最終更新日]2024.05.16
この記事の3つのポイント
・未治療の高リスク局所進行前立腺がんを対象とした第2相のApa-RP試験
・術後療法としてのアンドロゲン受容体阻害薬であるアパルタミド+アンドロゲン除去療法の有効性安全性を検討
・術後の生化学的再発を有意に抑制

2024年05月03日-06日、米国テキサス州サンアントニオで開催されている米国泌尿器科学会(AUA 2024)にて根治的前立腺摘除術(RP)後の未治療の高リスク局所進行前立腺がん(HRLPC)に対する術後療法としてのアンドロゲン受容体(AR)阻害薬であるアパルタミド+アンドロゲン除去療法(ADT)の有効性、安全性を検証した第2相のApa-RP試験(NCT04523207)の結果が公表された。

Apa-RP試験は、RP後の未治療のHRLPC患者に対する術後療法において、28日を1サイクルとして1日1回アパルタミド240mgを12サイクル+ADTを12ヶ月投与し、主要評価項目として無生化学的再発率(Biochemical Recurrence free rate;PSAレベル0.2ng/mL以下として定義)、副次評価項目として安全性等を検証した多施設共同オープンラベルシングルアームの第2相試験である。

本試験の結果、24ヶ月無生化学的再発率は100%を示し、主要評価項目を達成した。

安全性は既存の臨床試験で確認されている有害事象(AE)と一致しており、本試験で新たに確認された副作用はなかった。治療関連有害事象(TRAE)発症率は99.1%を示し、グレード3もしくは4のTRAE発症率は22.2%を示した。

参照元:
米Johnson&Johnson社 プレスリリース

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